迷い酒

住職コラム

 お酒は、飲むと正気を失うことがあります。千利休の言葉にも「人、酒を飲み、酒、酒を飲み、酒、人を飲む」とあるように、せっかく楽しみで飲んだ酒も度が過ぎれば、大きな過ちの原因ともなります。その為か、お釈迦さまは仏教徒の戒め […]

良寛さんの無分別

住職コラム

 日本語の中には、同じ言葉でも全く反対の意味になるものがあります。たとえば「結構です」という言葉。「これをあげましょうか」と聞いて「結構です」と答えられたら「要りません」というノーの返事。「一緒に行きませんか」と誘いかけ […]

苦悩のトンネル

住職コラム

 発心(ほっしん)とは仏さまの教えにめざめるという意味です。そこで今日は、菊池寛の代表的な作品「恩讐の彼方に」を素材にこの問題を考えてみましょう。    この作品の主人公、市九郎は、主人殺しの大罪を犯したあと、身を持ち崩 […]

木ぎれ仏

住職コラム

 お檀家まわりをしていると、いろんなお仏壇に出会います。一間もある大きな仏壇もあれば、現代の生活様式に合わせたコンパクトな仏壇もあります。世の中さまざまですが、せっかく立派なお仏壇を揃えながらホコリだらけでは、その人の心 […]

親爺の雷

住職コラム

 私が若い頃の話です。お坊さんのくせに寝ぼすけで、朝のお勤めが苦手でした。その日も朝のお勤めをサボる始末です。本堂からは親爺のお経の声が聞こえてきます。「起きなければ」と思いながら、反面「もう少し寝ていよう」という悪い心 […]

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