語り伝えるべきもの

住職コラム

十年一昔といいますが、ご法事も25回忌を迎える頃になると人々の記憶は、だいぶ曖昧になって来るようです。昨年のお正月、お屠蘇気分も抜け、今年こそ頑張らなくちゃと気を取り直して、お檀家さんにご回向にお伺いした時のことでした。 […]

初めての手術

住職コラム

 数年前の出来事です。初めて入院生活を体験しました。命にかかわるような病気ではないのですが、手術をするなんていうのは、私にとっては、人生での初めての出来事です。    お医者さんは、「大丈夫です。なんの心配も要りません」 […]

中村潤一上人を偲ぶ

住職コラム

暑い夏の最中の8月4日の深夜、私の50年来の親友、いや尊敬する先輩の中村潤一上人が78歳でなくなられました。4月より体調を崩し、入院をされていましたが、新コロナの影響でお見舞いも出来ぬままの浄土への旅立ちでした。 これか […]

慈悲とは

住職コラム

 仏さまの愛のことを私たちは〈慈悲〉といいます。 〈慈〉は「いつくしむ」悲は「かなしむ」という字を書きますが、インドの言葉では「慈」は「マイトリー」と言い「友情」という意味です。それに対し〈悲〉は「カルナー」と言い、「呻 […]

着物に縫った宝物

住職コラム

 「近頃は世の中が悪くなった。昔はよかった。もっと人間が純真だったのに」というお年寄りの話をよく聞きます。    戦後生まれの私には昔がどんなだったのかはよく分かりませんが、たしかに現代は人間関係がギスギスしたものになっ […]

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